ねらわれる「木」



 娘が幾つの時だっただろうか、珍しく二人でデートした画像が見つかった。

本人が嫌がると思い、遠目で後ろ姿を写している。ぼくの心理状態といえばやはり嬉しくて、記憶だけではなく、何か記念にと思って写したのだろう。娘には気づかれていないと思う。



この日は、

二人で森林浴を楽しみながら歩いた。ちょうどこの頃はパワースポットブームのはしりだったと思う。ぼくは何かにつけて巨樹・巨木を見て歩くので、この日も言葉巧みに誘ったのかもしれない。これも、気づかれていないはず。
それが今では、焼肉屋にでも誘わない限り、デートは難しい年頃になった。



気づかれていないといえば、

樹齢数百年を越える神社やお寺の境内に生えている御神木。これを狙ったとんでもない
事件の記事を目にした。その記事は、NHK News Web「ねらわれる各地のご神木」だった。

ぼくは久し振りに腹が立った。それは、ぼく以上に「木」を知り尽くしたプロの仕業。
その手口には驚いた。現場で気づかれなければ犯人の特定は困難のようだ。

業界人として腹立たしい事件の詳細は、
 ねらわれる各地の「ご神木」でご覧下さい。
          ↓
http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/1126.html


繰り返し見たくもない事件だった。










スイカの名品

 今日は、二十四節気の「処暑」。暑さが峠を越し、後退し始める頃のようですが、ご当地出雲地方は、午前10時で32.0℃まで気温が上がりました。まだまだ「残暑」がふさわしいようで、冷たいものが欲しくなります。

冷たいものといえば、冷蔵庫に入っていたスイカを食べました。

お盆休みに、兵庫県は豊岡の八百屋で買った「小玉すいか」でした。店頭に並んでいたこのすいかを見たとき、何故か惹かれるものがありました。結果は正解で、とても甘くて美味しかったです。



味はもとより、ぼくが感動したのは果肉の赤身の多さ、というか皮が薄いということでした。頭の中は、とあることを思い浮かべていました。
それはまさしく本業のこと、イメージは、

「木」も忘れてならないのが、「赤味」と「白太」があることです。丸太の断面を見てみると、中心の赤い部分とそれを囲む白い部分があります。赤い部分を「赤味(あかみ)」、白い部分を「白太(しらた)」と呼びます。
赤味と白太の違いは、赤味の部分は脂精分が多く含まれるため耐久性に優れます。この赤味は元々白太だった部分で、成長を終えた熟した部分と考えられます。一方、白太は成長を続けている部分で、水の通り道です。白太には、アオや虫穴が入りやすいため、木の欠点が出やすい部分です。

丸太の値段の基準のひとつに、年輪の細やかさが最も評価されますが、その上に、赤い部分(赤味)がいかに多いかもポイントになります。業界用語では、「赤味が張ったいい丸太だね〜」という会話が聞こえてきます。スイカに例えると果肉が赤味、皮が白太ということになりますでしょうか。この日食べたスイカは、まさしく赤味が多くてすばらしいスイカでした。

丸太から製材されたこの松は、

白太を切り落として、赤味だけになった見事な「梁(はり)」です。何百年も家屋を支えてくれそうです。





しかし、

次第に良材がなくなり、このスイカのような「木」が多くなりました。

東京スカイツリーの「木」

 昨日は、朝から金環日食のテレビの話題一色でした。そして、今日は「東京スカイツリー」のオープンと言うことで、これまたテレビは朝から大変な騒ぎになっています。どちらも世紀の一瞬なので騒ぎになるはずです。しかし、東京は生憎の雨模様のようです。

そこで、今日は快晴の出雲地方、我が家の庭からはっきりと全貌が見れます。

スカイツリー駅から見ても、








押上駅の方から見ても・・・と言いたい所ですが、まだ現物を見ていない僕にとっては、
まったくの方向音痴です。
いずれにしても、近くで見ると迫力満点でしょうね。早く見たいものです。

そして、今朝のテレビで始めて知る、島根県民に親しみのあるニュースが流れていました。
ニュースによると、この東京スカイツリーのデザイン監修を努めたのは、建築家の安藤忠雄と
彫刻家の澄川喜一で、澄川氏は島根県六日市(現:吉賀町)の出身だそうです。

しかも、氏のデザインのモチーフになったのは、産まれ故郷の思い出の「木」。

わが社でも、ごく稀に取扱がある「高野槇(こうやまき)」の木だったそうです。
そして、現、吉賀町の町長は、無理だろうと思いながら、この木の植樹をお願いしたら
以外にも了承され、スカイツリーの真下にこの木を3本植樹されたようです。








この高野槇(こうやまき)の木は、

皆様ご存知のことと思いますが、2006年9月6日にお生まれになった
秋篠宮悠仁親王のお印(シンボル)にもなった、とても高貴な「木」でも知られています。

僕も、いつかスカイツリーに行く機会があれば、この木のことを思い出して見たいと思いました。

しまねの木

 みなさま、おはようございます。

昨日のご当地出雲地方は、日中の最高気温も24.6℃(14時)と、もう一歩で夏日になろうかという暖かい(暑い・ちょうど良い)一日でした。全国的に夏日、真夏日を記録したところも多かったようです。




そんな中、ここのところ、連休前の建築ラッシュで配送も忙しくなってきました。その中でも、木材の種類も国産材が目立って多くなりました。地産地消は野菜に限らず木も良いことですね。

こちらのお客様の木も、

家の土台と客間の柱こそ、「ひのき」ですが、それ以外はすべて「すぎ」の木です。それも地元「しまねの木」です。






これらの木は、山から伐採されたものが丸太のまま入荷してきます。それを自社工場で製材し、その後、自然乾燥や人工機械乾燥によって製品化されます。








丸太から大きめに製材された角材は、

左側の人工乾燥機に入れ、およそ2週間ほどの乾燥工程に入ります。これにより、丸太の状態では150%ほどの水分を含んでいたものが、20%以下の水分に落とす事ができます。人間の体と違い、木の中はなるべく水分が少ないに越したことはありません。
















乾燥釜から出されたこれらの木は、乾燥中に「ねじれ」や「そり・まがり」が発生しますので、もう一度製材し直して、加工前の半完成品となります。







その後、

刻み加工され、建築現場までお届けとなります。






こちらのお宅は、

昨年から続いている、島根県の「県産木造住宅支援制度」を利用
(構造材に県産木材を50%以上使った住宅を新築や一部増築された方に最大で30万円、石州瓦を使用すると最大10万円を助成)
され、新築されるようです。ありがたい制度があります。
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