今ありて

 
ラジオから選抜高校野球大会の開会式が流れてきた。いよいよ待ちに待った球春の到来である。
と同時に、見渡せば身の回りも急に春めいてきたように思える。

高校の頃、遠い遠い甲子園を目指していた僕にとっても、入場行進が始まるとわくわくする。
そして、選抜高校野球大会歌「今ありて」が流れると、胸がジーンとしてモチベーションが上がる。

夏の大会歌「栄光は君に輝く」を聴いても同じ症状になるが、厳しい冬を越して迎えた春は格別だ。
そして、選手宣誓の頃には、僕の感動は最高となる。

今年は、被災地代表の石巻工の阿部主将の選手宣誓。「苦難を乗り越えることができれば、必ず大きな幸せが・・・」とても立派な宣誓だった。
「がんばろう!日本、生かされている命に感謝・・・」、震災直後の自粛ムードで始まった昨年の選抜大会の選手宣誓で日本中を感動させた、創始学園(岡山)の野山主将といい、今大会の阿部主将といい、超!高校球児がいるものだ。どちらも心のこもった素晴らしい選手宣誓だった。普段、人前で大きな口を叩いている大人の僕は、とても恥ずかしい気持ちになった。

「今ありて」の大会歌のもと、出場の全選手にがんばってもらいたい。
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