同窓生





道路脇に止めてあった1台の軽トラック。

その前でカメラを覗きこむカメラマン。

顔を良く見ると、何と中学の同窓生のS君だった。



久し振りに再会した彼は、昔から熱心なアマチュア写真家。

地方や中央のフォトコンテストで、数々入賞している努力家だ。



ぼく 「S君!久し振り!」
彼  「この歳でまだ写真やっているよ」

ぼく 「ぼくもこの歳で写真やっているよ」
ぼく 「誰に迷惑かけることもないし、べつにいいじゃないか」
   「ところで、何写しているの?」

彼  「白鳥の飛ぶところ」
ぼく 「じゃあ一緒に写させて」



ということで、並んでシャッターチャンスを待つことにしました。

しかし、彼は高級一眼レフと高級レンズ。ぼくの見積もりで50万円の機材。

ぼくはと言えば、ポケットの中に入る3万円のコンデジ。



経験豊かな彼は、待っている間に色々なことを教えてくれました。

この前何処どこに行って写した。カメラはこのメーカーがいいぞ。

人の好いぼくは聴き手に回り、いろんなことを吸収。

同窓生は利害関係がなくて、ほんとうに良いものだなと思いました。







おしゃべりしている内に





情景は整いました。ぼくたちの狙いは、この中に白鳥が飛んでくれることでした。


しかし、それは自分勝手なイメージ先行。そうやすやすとは飛んでくれません。





















彼は望遠でうまい具合に撮っていたようですが、ぼくの機材ではここまでが限界。









結局、




お互いが撮影した画像を見せ合って、どうにか撮影終了。

内心、彼はぼくの画像を見て「やっぱりコンデジではこんなところかな」と思ったと思います

しかし、ぼくは「コンデジでも、腕さえよければここまで写せるよ」と内心アピール。

とはいっても、同窓生は同窓生。何のわだかまりもありません。

今夕は、軽トラックでさっそうと手を振る彼をとても懐かしく見送りました。





































 
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