2013.05.31 Friday
やっぱり材木屋
水前寺公園を後にして、汗が乾く間もなくバスは熊本城下に入りました。
もうすでに、バスの車内の時計はお昼前、そこでバスは昼食処へ。「やった〜」、ランチはささやかな期待どおり「馬刺し」が出てきました。
お正月、お盆、秋祭り、披露宴以外は、まず昼間から飲まないぼくも、冷えたビールと一緒に美味しくいただきました。
やはり、ここは熊本名物「馬刺し」の本場ですね。
そして、今夜もいただけるのかなあ・・・などと思いながら、ほろ酔い気分でバスが向かった先は
一度は来て見たかった「熊本城」。二の丸駐車場に降り立つと、「なにっ!この暑さ」、空は相変わらずのPM二時ならぬPM2.5。しかもアルコールが入っています。熱中症に気を付けないといけません。
ハァ〜ハァ〜いいながら
相変わらず元気な、昔のガイドさんの後を必死で追います。若い頃は恥ずかしいので、なるべくガイドさんと離れて歩いていましたが今は違います。たしか、「こちらは西大手門で〜す」って言ったような。
画像に残っていました。初めて来たぼくが説明するのもなんですから、こちらの案内看板をご参照下さい。
それよりも、
ぼくには、やはりこういう部材に興味津々、欅の太角です。
こういうものを見ていると、心が落ち着きます。と同時に職人の技術、技を見てしまいます。
大手門を通り抜けると
なんと言うことでしょう!。花嫁、花婿発見。ぼくは一瞬、「嫁さんメチャ暑いだろうな」とも思いながら、しばし後をついていきました。
ガイドさんはさっさと行ってしまいます。しばらくしたら「前撮り」ということが理解できました。
「こいつら結婚するんだ・・・」ってつぶやく(こっちは飲酒撮影)。
それにしても
行き交う人といえば、何やら着ている服の色柄や何か言葉がちょっと違います。韓国、中国、台湾からの観光客であふれていました。ちょっと見ると分かりませんが。
やはり
ぼく的には、これはないでしょう!ありえない!。
いくら県外の観光地でも、こんなツーショットは撮らないと思いますし、家内が嫌がるのがまず必須。
あとで、パンフレットを見て分かったこと。この先の門は、「頬当御門(ほほあてごもん)」。頬寄せ合ってツーショット、いいじゃないですか。
その先は
何やら、ガイドも心配(不審)そうに、こっちのぼくを見ています。ナニが言いたいのか?。
多分、「このエロジジイ!女性の尻ばっかば写してっ!・・・」って聞こえてきそう。
いやいや、ぼくは歴女ならぬ城男です。
名城しか分かりませんし興味がありません。小さい頃からお城は大好きです。
それにしても
地元、松江城とはスケールがまったく違います。さすが熊本城は名城ですね。
この反り返った石垣。敵の侵入を阻むよう、まるでドレスのすそを広げたような下屋根の配置。
これじゃあ天守に侵入することは困難でしょうね。どこかで落ちてしまいそう。
そして、ぼくが一番楽しみにしていた「本丸御殿」。近年復原された現代の建築。
木材をふんだんに使用した、見ごたえある建物です。この場所は、沢山の人のお腹を満たしたと思われる「大御台所」の天井を見上げたものです。すごい木材の使用量でした。
こちらは、撮影はNGかと思いきや案内板がありません。これは気合を入れて撮影でしょう。
大広間(対面所)、ここでお殿様のお出ましを待つのでしょうか。
この奥に光り輝く部屋があることは、以前テレビで見ていました。
静々とワクワクしながら縁側を進むと
本丸御殿広間のいちばんのハイライト、障壁画のある「昭君之間」、「若松之間」があります。
言葉が出ません、豪華絢爛、もう圧巻です。
天井が豪華すぎます。
折り上げ格天井(ごうてんじょう)。格縁は漆塗り、天井板は金箔貼りでしょうか。
ズームしてみると
京都の職人でしょう、彫金を施した金物がいったい何個使われているのでしょうか。いずれ手作業、手間賃や材料費を想像すると、ほぼ気が遠くなりそう。
もういちど
間に目をやると、床の間が黄金に光っていました。しかし、夜一人でいると何やら怖そうな感じがします。
出掛けに、ハット思ったのが
僕の目に飛び込んできた欄間。プロだけが気になって見る部分だと思います。
素晴らしい組子細工です。縁側の長押(なげし)に、そのデザインが柔らかく拡大されていました。このショットは、ぼくだけの撮影センスです(飲酒撮影ならではの)。
この本丸御殿大広間、
プロだけではなく、誰もが感動できる素晴らしい現代の建築物です。
しかし、それはそれやっぱり材木屋、見るところがアマチュアの方とは違うんだなあと思いながら、ほろほろと下城しました。 旅は続く・・・