初鰹は枕崎から





< 初夏の南九州は薩摩の旅日記 >


何故か自分の中では台風銀座のイメージが強い枕崎。

台風シーズンになると、テレビニュースで台風接近の港の様子が画面に映ることがある。




今日は台風に備えた枕崎漁港とは違い、初鰹の収穫で賑わうとても穏やかな港でした。










バスから降りたところは「枕崎お魚センター」、この日の昼食会場でした。







しかし、ここでは体験型のコース。簡単には食事にありつけません。



ぼく達のグループの先生がお待ちでした。中々集合しない生徒にちょっと不機嫌そう。










やはり強面の先生。「ハイハイ!集まって!これから実演体験だよ〜」








さっそく包丁を入れました。そうこうしていたら、すぐさま生徒から質問。

生徒:今年は鰹が捕れないのでしょう?
先生:それがね、あんたらはラッキーだよ。今日の捕れたて、上がって来たばっかりの鰹だよ。


ほんとかいなあ?と、見つめる生徒たち。




それにしても、手際の良い捌き方。















あっという間に下ろしてしまいました。さすがプロです。






そして、ここから体験学習となります。



稲わらが入ったドラム缶、ここで体験する代表選手が選ばれます。










網に乗せて、程よく焼けてきたらひっくり返す役。









そして、長い柄のついた網を持つ役。二名で焼き上げます。








稲わらにバーナーで点火されスタート。








一気に火が拡がりました。








一面が焼けてきたらひっくり返し。この繰り返しで三面を焼き上げます。







煙でいぶす感じでしょうか。良い匂いが表面に付くようです。







途中で選手交代。ぼくもやりたかったのですが、落としてしまったらひんしゅく者となります。








もう、ほぼこれで良さそうでした。先生の終われの合図。







氷水が入った発泡スチロールを女性のスタッフが運んできました。









あっという間に冷ましてしまうようです。これで体験学習は終了。






ここから、準備されるまでお魚センターの売店で買い物タイム。

良く考えられた授業コースです。30分ほど待ったでしょうか。




僕の大好物の鰹のたたき、こんな感じで出て参りました。

生協の冷凍物を良く食べる自分。これがまた美味しかったです。







お頭のかぶと煮でしょうか。甘辛い出汁でこれも美味しかったです。








ここは、すべてがカツオコース。皆さん一様にご満足されたようです。






お腹が満たされたところで撮影タイム。鰹の港を残しておきましょう。
















カツオの街「枕崎」、
香ばしい匂いを画面でご想像ください。


一時間半ほどの滞在でしたが、良い思い出ができました。



























 

覚悟を決めた山〜開聞岳〜






< 初夏の南九州は薩摩の旅日記 >






薩摩富士と呼ばれる開聞岳。
この日は何処に行っても一緒でした。





誰もが、しばし雄大な風景に見惚れてしまう光景がありました。

富士山によく似た山容、薩摩富士とはよく言ったも。











ここは、霧島錦江湾国立公園「長崎鼻」 

南九州の旅では、必ずと言っても立ち寄る場所のよう。












どおりで、大手旅行社のツアー客。集合写真の光景は、何となく懐かしい光景に映る。


明るく元気な女性カメラマン、冗談が上手い。
ちょっと失礼して、後ろから写させてもらうことに。











ここには、真新しい塗装の龍宮神社。由来は解りませんがお参りしました。












竜宮と言うことで浦島太郎。これも、何か新しそうな石造。

全国に浦島伝説があり、いずれも観光地化されている。ここもそうなのでしょうか。












それにしても、今はデジカメではなくスマホのカメラ。

時代の変化を、こんな光景で実感させられました。














ここが長崎鼻と言われる場所。

灯台に向かって歩いてみることにしました。














途中、釣り好きにはたまらないだろうなと思われる岩場があり、ふと見ると













やはり地元の太公望の姿があった。
何やら釣れた様子、手ごたえが見て取れる竿のしなり具合。















小さな灯台のようだが、重要な役目を担っているようです。















〜竜宮伝説の地〜とあったが、竜宮伝説のいわれは書いてなかった。









人影がないところを狙って、ここの記録を残すことに。
















海に浮かぶ薩摩富士、まるで絵葉書のようになってしまいました。

四季折々に、また違った表情が見れるだろうなと想像しながら撮影。








そして、バスは次のコースへ



到着したのは大きな湖、池田湖の畔。

案内によると周囲は15キロ、水深233メートルで九州最大のカルデラ湖のよう。









すっかり忘れていたが、



幻の怪獣「イッシー騒動」。もう十年以上も前の事かもしれない。

当然、これに会えるはずもなく









今の売りはこの湖で捕れたらしい天然記念物の「大うなぎ」とのご対面。

大うなぎと御嬢さん。このわざとらしいポスターにちょっとにんまり。












水槽に入れられた大うなぎ。

ウナギには見えないような怪魚です。

















まあ、このグロテクスなうなぎだけが、ここの観光を支えているかのようでした。

隣に居たおじさんが、係の方にご質問「これ捌いたら、うな丼何人前?」
そうですね、80人前くらいでしょうか」と慣れた様子で答えた。

この受け答えでなるほどと思った。誰もが聞いてみたくなる良くある質問だったようです。

それにしても、ジャンボなうなぎでした。








ここでもやはり



雄大な開聞岳の姿がありました。







そして、バスに乗車。
バスガイドさんから悲しい過去の話を聞くことに。


                                             (バスの車窓から見る開聞岳)


「先の太平洋戦争において、知覧の陸軍飛行場から出撃した特別攻撃機(特攻隊)。

飛び立つと、ひまず開聞岳へと進路をとり、機上から開聞岳を見たらしい。

そして、この山を見て死ぬ覚悟が固まったよう。

富士にも似たその山容に、故郷や家族への別れを告げつつ南方へと向かった・・・」

と、70を過ぎた昭和のバスガールさんの説明。


十九や二十歳の若者が、父母や家族を思い浮かべ、わが身を捧げた無念の突撃。


「永遠の0ゼロ」片道だけの燃料搭載。どんな気持ちで沖縄を目指したのだろうか。

ぼくは、途端に鳥肌が立ち胸が苦しくなった。


明日は、その知覧を尋ねる予定だ。































 

たかが焼酎 されど焼酎






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今回の旅で、ぼくが一番に興味があったのは焼酎の蔵元。

沖縄の泡盛コレクターから、焼酎コレクターに変わったのはこの蔵元の影響でした。




というわけで、待ち遠しくバスから降りた工場前。




ここは、本格焼酎「さつま無双」の無双蔵。

自分の中では、芋焼酎では高得点の評価が高い蔵元です。








それは、数ある銘柄の中でも中央の「もぐら」。









家の焼酎蔵の棚にも



自作のコレクション棚に収まる「赤もぐら」と「紫もぐら」。

 杜氏のこだわりなのか、味わい深い 季節限定の入手困難な焼酎です。






その蔵元が、この「さつま無双」



新鮮なサツマイモが出迎えてくれた「無双蔵」  

係の方が、観光客用の見学コースを案内してくれました。



















ガラス越しにズームしてみると、麹が発酵する様子が良く分かりました。






やはり、みなさんのお目当ては



何と言っても、蔵元ならではの試飲コーナーではないでしょうか。


ぼくは、昼間は酒を飲まないので もっぱら鹿児島焼酎の銘柄を勉強しました。








鹿児島県内の蔵元の焼酎を集めた、108本一括販売。

自社製品だけの販売かと思いきや、他社の蔵元のお酒もセット。

さすが、さつま無双の心意気を見たような気がしました。お値段は伏せておきます。










これらが、焼酎呑み助におなじみの「プレミアム焼酎」

これも、値段は伏せておきますが一番高いのは三万円(1.8ℓ・1本税込み)。

いずれ、ぼくもコレクション棚に揃えたいと思うのですが、先立つものがありません。

ネットで買おうとすれば、この7本で8〜9万円を用意しなければ容易に入手できません。







何はともあれ、旅の記念に画像に残しました。







もぐらは蔵元にも売っていませんでした。したがって、家のもぐらは貴重です。








悪太郎は試飲していませんので、今回購入には至らず。









「たかが焼酎 されど焼酎」・・・

すごく良い勉強になった「さつま無双」さんでした。


女性の方には、面白くも何にもない情報で恐縮です。























 

南の無人駅




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野菜畑や茶畑に囲まれた田舎道を、バスはゆっくり南下していたようです。



降り立ったところは



民家と畑が広るのどかな駅。待合の屋根だけがある、切符も改札もない無人の駅。










普通なら、何でもないこの場所も



案内看板の地図を見ると、それはそれで意味がありました。













ここは、他に何も観光客を引き止める魅力は無い。

しかし、唯一、JRの日本の最南端の駅という立地の「西大山駅」。


沖縄のモノレールはJRではないため、確かにJRではいちばん南の駅になるようです。












西には、富士の美しい裾野を連想させる雄大な開聞岳。

この山が無かったらここまで観光化していなかったと思われます。
















鉄男やら鉄女。待合には、次の列車を待つ観光客と思われる旅人の姿。












いつか旅番組で見た情景。鉄道マニアではないものの、心引かれるぼくも好きな光景でした。











もう一つ、ここの名物は




幸せの黄色いハンカチではなく、幸せの黄色いポスト。














日本の最南端の駅から愛を届けるハガキや手紙。 女性には心動くポストかもしれません。













そうこうしてるうちに




列車がやってきました。トコトントコトン、ゆっくりと近づくその音は、独特の旅情をそそる音。










何も欲張りな商魂はなく、地元活性化の努力が感じられる無人駅「西大山駅」


さっそく、残すべき一コマを求めて撮影です。







































すべてが開聞岳があればこその、JR日本最南端の「西大山駅」の情景でした。






























 

サッカー日本代表といきなり合宿






初夏を迎えた南九州は薩摩の旅日記。


なるべく生きた記録を残しておきたいので、長編になるのがぼくの悪い癖。


お暇な時に、まったりと覗いて戴けたら幸いです。




思い起こせば去年もちょうどこの頃、熊本まで新幹線で来ていました。

そんな一年前の「くまモン」を懐かしく思い出しながら、




熊本駅を通過した新幹線は幾つものトンネルを抜け、鹿児島中央駅に到着しました。

鹿児島中央駅といえば、この観覧車がランドマークでしょうか。








時間もちょうどお昼前。どおりでお腹が空いてきました。

シュミレーションでは、すでに「黒豚ランチ」が頭を駆け回ってきました。







しかし、ここでは各地から集まった方との合流となります。



自分のバスは5号車。

中国・四国地区からいらっしゃった方々との三日間ご一緒となります。







市内を走り抜け、向かった先は鹿児島を代表する観光地。



NHK大河ドラマ「篤姫」のあのシーンが記憶に残る「仙巌園」。

言わずと知れた大大名、島津家の別邸です。

海を越えて外国と交流した 海洋国家薩摩らしい見どころがあるようです。






それにしても広大な園内、お腹が空いてきました。



しかし、ここではお決まりの記念撮影。久し振りに集合写真に納まりました。







この日は、晴れているのに見渡すと一面が霞み。



桜島もご覧の通り、残念ながらうっすらとしか見えません。

自分では、スカッとした青空に桜島の噴煙。そこへ電車がやってくる光景を期待していました。







待ちに待ったお昼ご飯。



頭の中を巡っていた「黒豚ランチ」ではなく、鹿児島を代表するご当地料理「鶏飯定食」でした。

代表と言えば、ここでガイドからの説明は、歓声が上がるほどの朗報。


マイク「皆さんは本当にラッキーです!今日のお宿は日本代表が合宿しているホテルとなります!」

日本代表と言えば、今は時の人。日本中が注目している選手たち。

キリンの一番搾りの応援ラベル、鶏飯が一層美味しくいただきました。





そこで、話題は一気に飛びそのホテル編。



参加者全員が期待を胸に到着した「指宿いわさきホテル」。

南国情緒たっぷりのロケーションです。










それにしても、広大なホテルは厳重警戒態勢。

要所要所でロープが張り巡らされ、各所に警備員が配置されています。









案内看板を見てみると。その敷地の広大さが理解できました。









その中で、注目はサッカーコート。ここに代表選手の練習風景がありそうです。







どこに選手の姿があるのだろうか。



ここは第2コート付近をズームして見ました。ここでは姿が見られませんでした。







ということは、第1コートなのか



どうやら、建物が邪魔をしているようでした。

後になって分かったことは、コートはシートでシャットアウト。

どうやら、練習風景はテレビでやっとのようでした。

一日ここで待ち続ければ、宿泊棟に移動する選手の姿が見えるようですが時間はなし。






部屋に入っても、やはり気になります。



夜のパーティーまでもう少し時間があり、オヤジはウロウロ。






ベランダから



右を見ても








左を見ても気配はありませんでした。







未練がましく



誰か歩いてはいないかと探して見るものの姿なし。

まるでフライデーのカメラマンに変貌してしまいました。



その原因は、仕事の用事で携帯に掛かってきた家内からの電話。

女「今朝、テレビで日本代表の練習風景を鹿児島でやってたけど・・・」

老人「そうだよ、その合宿の同じホテルだよ・・・」

女「だったら!誰でもいいから絶対写真に撮って帰ってよ!」

この電話の会話がプレッシャーとなってしまいました。






そうこうしていると、パーティーの集合時間



今回の旅のメインイベント。代表選手より、ぼくはこちらが大切。









本日のメニュー。

大好物の「カツオの刺身」。
「豚の角煮」「桜島鶏のカリカリ焼き」「黒豚ヒレ肉」美味しそうなのが目白押し。









美味しい酒と美味しい料理。

およそ250名ほどの参加者で、和やかに宴を楽しませてもらいました。






終いには



目の前に盛られたデザート。

普段はあまり食べない自分も、女性が良く使う「別腹」という意味が理解できました。







楽しかった宴も終わり



部屋に戻っても、盗撮の指令が頭を離れずベランダからずっと偵察してしまいました。

まあ、明朝は最後のチャンス。

天然砂むし温泉の入浴に最後のチャンスに賭け、今宵は諦めました。


日本代表と合宿ならぬ「相部屋」?「相宿」?で始まった旅の一日目でした。



































 

疲労回復の良薬は





4日ぶりに、県外出張から帰った我が家。

列車とバスの旅でやや疲れましたが、今までに無かった楽しみ。




真っ先に、この子のところを覗きました。

旅先でも、家内がLINEで動画を送ってくれるたびににんまり。

周りの人には変な奴と思われたかもしれません。








便利な時代になったものの




やはり実物に勝る物はありません。癒しのセラピー、疲れが取れるいちばんの良薬のようです。









さらに、もう一つぼくの疲労回復は花の撮影。




出掛ける前に、ウッドデッキに気になる花がありました。











残念ながら盛りは過ぎてしまいましたが、久し振りに一眼レフでの撮影。











































すっきりと、疲れが取れたそんなぼくの日曜日。

会社では、駅伝部6名が「恵比寿大黒100キロマラソン」に参加しています。

キャプテンは一人で100キロ、その他は5人でリレーして100キロ。

とても過酷なレース。月曜日から疲れが残らないと良いのですが。





明日からは、今回の旅日記をしばらくお届けします。






























 

自分の写真表現






意識はしてはいるものの、一向に上達しない自分の下手な写真。


作品と言うレベルでは無く、ブログ用なので致し方ない事かもしれません。



それでも、一応、自分の目指す写真は洋画風と日本画風の融合。


それもいかに日本画風に近い表現で写せないかと、日々奮闘しています。










ある光景で挑戦してみました。




川面に映る残照の情景。

カメラはやはり正直者で、写実的に写ってしまいます。








何度も挑戦しても、思うような表現が出来ません。自分の未熟さなのでしょう。











唯一、空が日本画風に表現できた一コマでした。









洋画風と日本画風の融合、これも今ひとつ。

納得いくのはまだまだ、これからも挑戦は続きます。






















































 

心が動くとき









撮影した画像を振り返ると、一年の大半をこのフィールドで写しているようです。

どおりで毎年、同時期に同じような画像ばかり記録に残されていました。

これも、生かされ元気に生きている証し。すごく有難いことです。












何気ない光景に心が動くとき。

ここからの眺めも、日中だったら心が動かなかったと思います。














良い例が




園芸用のビニールハウス。強力な夕日が心を動かしてしまいました。

普段なら、ほぼ撮影することのない素材です。










それが、一週間前



強烈にこころが動かされる夕景に出会えました。

田植え前だったら、鏡に映る空が幻想的だったと思われます。














この日の夕景は、自分だけの「夕景いいね百選」に入る夕景。

自分の経験では、梅雨入りが近くなるころの情景と予感がしました。






































































 

初夏の夕日





日が傾いても、日中の暖かさが残るこの時間。




霞みの向こうに静かに沈む夕日。

毎年、この季節ならではの楽しみな情景となっています。












奥の田では、もうほとんど田植えが終わっている。差し詰めここは遅い稲の品種と言ったところだろうか。


やがてここからの撮影は、整然と並ぶ早苗の光景に変わることでしょう。












至極のひと時も、やがてもう午後7時。ずいぶんと日が長くなりました。






これからしばらくは、

この場所から撮影した「夕日との対戦」をご紹介したいと思います。











































 

金麦









薫風に優しくたなびいていた麦畑。五月の初めに写していました。










ウォーキングの道すがら、そよそよと麦が揺れる光景を見るたび立ち止まったものです。









その麦も、このごろ一面が黄金色。その姿は誇らしげにも見えます。


麦の穂が実り収穫期を迎えたこの時期、地元斐川町の風物詩となっています。










「麦秋」と呼ばれるこの光景。初夏を迎えたころの季語でしょうか。


キリンビールとの契約栽培で収穫されるこの麦。


自分としては、「麦秋」と言うより、「金麦」のイメージが強い光景です。